以前すごく苦労してシリンダーを抜いたGT750のエンジンと
スズキハイのシリンダー持ち込み依頼です。
まずはGT750のエンジンをひっくり返して、ウォーターポンプ
を交換します。
以前うちでオーバーホールしたウォーターポンプです。
ウォーターポンプカバーのボルトが一本折れ込んでいます。
火で焙って抜こうと思いましたが・・・
ビクともしません、あまり焙りすぎるとアルミ製のクランクケース
が逝ってしまうので深追いはしません。
ボルトのセンターに穴を開けて・・・
逆タップを試して見ましたが、やはり無理です!
リコイルを入れます、6.3mmの穴を開けて・・・
リコイルタップを立てます。
6mmのリコイルを侵入します。
ガスケットの掃除をして・・・
ウォーターポンプのインペラを抜きます。
完全に固着しています!
潤滑剤を塗って・・・
ヒートガンで焙りプーラーのボルトを締める。
ボルトを締めすぎるとこじられて余計に締め付けられるので
少しずつ慎重に抜きます。
これを繰り返して・・・
1時間後、何とか抜けました!
このインペラも貴重で入手困難なので割れなくてよかった。
ウォーターポンプ本体を抜きます。
GT750のウォーターポンプ抜きの為に作った、自作工具で抜きます。
これもメッチャ固い!
潤滑剤を塗って、ヒートガンで焙ってもビクともいません!
ヒートガン2つ使って5分ぐらい焙ってプーラーを少し締め付ける・・・
1時間後・・・
1mmぐらい動きました!
更に1時間ぐらい経って、遂に引っ掛けていた平行ピンが折れました!!!
残ったピンを抜いて・・・
同サイズの平行ピンを入れて・・・
作業再開!
3時間以上かかって、何とか本体が抜けました!
洗浄して・・・
キャリパー用の工具で溝掃除をして、ペーパーで磨きます。
オーバーホール済みのウォーターポンプにグリスを塗って組み付けます。
インペラを掃除して組み付けます。
次は、スズキハイのシリンダーのフランジボルトを抜きます。
折れ込んだボルトを焙って抜きます。
鉄製なので強く焙っても大丈夫です。
ある程度抜けたらスタットボルトリムーバで抜きます。
出来上がり!