当店所有又は以前所有していた車両及び、来店(修理持込)された
日本の古い自転車を紹介しています。
No.19
(株)丸石商会 プリミヤ號
1950年代では丸石の自転車にカンガルーのマークがあるのはプリミヤ號
だけで、他の数々のブランド、アトラス號・ピアス號・ダイアモンド號
などにはそれぞれのマークがありました。
ギヤのスポーク部もカンガルーの形になっている。
サドルもオリジナルです。
この車両プリミヤはプリミヤ號の中でもかなり古い方で、リヤブレーキは
ゴムの引きブレーキです。
通称ナショナルランプと呼ばれるこのランプは、自転車取り付け可能な
懐中電灯で、自転車のライトステーにワンタッチで取付できます。
このランプはサンヨー製です。
・プリミヤ號は元々1884年にイギリスのHillmann Herbert & Cooperという会社が
製作した自転車にカンガルーのという名を付けたことから始まったらしい・・・
・1892年に同社の社名をPremier Cycle Co.Ltd(プリミヤサイクル)に変更し、
ロゴとしてカンガルーをそのまま使用したそうです・・・
・Premier Cycleは明治45年(1912年)から自転車を日本に輸出していた
らしい・・・
・大正9年(1920年)に日英合同で製造する為にAJC(日英合同自轉車製造株式会社)
を神戸市に創設し、丸石商会は販売代理店を務めていたらしい・・・
・その後、丸石商会はライセンス契約をしたと思われます。
店内にはプリミヤ號の新車も展示していますが、組み立て前のスポークまで
バラバラの状態で、数種類のプリミヤ號の部品が混ざっていて欠品もあり
フルノーマルとして組み立てるのは無理そうです。
フルセルロイドのチェーンケースもあります!
木製の看板も展示しています!